コラム

TikTokが反撃開始、米動画投稿アプリ「Triller(トリラー)」を特許侵害で提訴の裏側を考察

あおんぼ
あおんぼ
こんにちは!

あおんぼです。

「TikTok」が、アメリカで以前、TikTokの利用を禁止されたことに対して、反撃の施策として、
今回のTriller(トリラー)の特許侵害で発生したニュースについて、裏側考察をしていきたいと思います。

まず、ニュースの内容ですが、下記です。

日本でも大人気のショートムービアプリ「TikTok」

米国大手メディア「The Information」の報道によると、中国発大人気ショート動画プラットフォームのTikTokは、特許侵害でライバルの「Triller(トリラー)」を提訴したという。

TikTokとTrillerとの間の闘争は激化しつつあるようだ。先頃TikTokは、TrillerがTikTokとその親会社であるバイトダンス(字節跳動)が所有する3つの特許を侵害しているとして、米国北カリフォルニア州連邦地方裁判所でTrillerを相手取り訴訟を起こした。

Trillerは今年7月、長年にわたり自社の特許を侵害使用しているとしてテキサス州西部地区の連邦地方裁判所にTikTokと親会社のバイトダンスを提訴したが、TikTok側は特許の侵害を認めず、申し立てられた損害賠償金は支払わないと発表している。

このニュースの裏側にある考察:アメリカは、中国にもう勝てないことを悟りはじめている

そもそも論、今回の問題の発端は、

アメリカは、TikTokが唯一、Youtubeを超える巨大動画プラットフォームになることを予想していたというのが前提の背景にあると考えられます。

TikTokは、日本でこそ、まだ若者の間で流行っているだけで、可愛い女の子が踊ったり、歌ったりしているようなイメージしかないですが、中国でのTikTokは、とんでもない成長を遂げております。

中国のTikTokは、TikTokの代名詞であるショートムービーの配信だけでなく、LIVE配信昨日の方が圧倒的に進化しており、恐ろしいレベルのライブ配信プラットフォームに成長しています。

特に、ライブ配信のリアルタイムでの同時視聴者数は、日本では考えられないレベルです。ライブ配信時の同時視聴者数が、3万〜10万人になることはザラというレベルで、もちろん、人口が日本の10倍近い規模になるからではありますが、スケールが違います。

つまり、日本と1桁〜2桁基準値が違うのです。

日本ですと、1000人のリアルタイム同時視聴ライブ配信は、それなりにすごいレベルになりますが、中国では、それが1万人〜10万人でやっとそれなりにすごいレベルであり、本当にすごい視聴者数の時は、100万人〜1000万人のリアルタイムの同時視聴者ライブ配信も普通に存在します。

この状況をアメリカは当然ながら、無視していないです。
強烈なインパクトを受けています。

アメリカは、TikTokが、全てのSNS・Youtubeを超える世界最大のSNS動画プラットフォームになる可能性を感じています。

だからこそ、アメリカは、アメリカでのTikTokに規制をかけ、TikTokの代わりに動画プラットフォーム、Trillerのようなアメリカ発のサービスを、アメリカ国内で広げる方向性をとっていたわけですが、そこにTikTokも負けじと反撃してきたという背景と考察できます。

なぜ、TikTokはここまで発展したのか?

TikTokが、なぜここまで発展し、さらに、なぜここまでのライブ配信需要が伸びているのか?という点です。

それは、3つの理由があります。

1、若者が比較的簡単にバズることを楽しめる
2、バズって大量フォロワーを容易に獲得した後にライブ配信で人気者になれる
3、中国は、国が用意したねじ曲がった報道が非常に多いので、中国人が国の報道機関を全面的に信用しておらず、口コミ文化が強く、嘘をつきづらいライブ配信を好む国民性を持つ

この3点です。

TikTokは、行うとわかりますが、最初からバズりやすい設計となっており、気軽に参加できて、バズることを若者が楽しめるプラットフォームです。有名人じゃなくても、動画編集をYoutubeレベルで頑張らなくても、気軽にバズりを楽しめる。ここに、若者は承認欲求を満たします。

そして、大量のフォロワーを比較的稼ぎやすい場となっており、簡単にフォロワーが1万人〜10万人に到達する仕様になっています。そのフォロワー数を持った状態で、ライブ配信をすることは、たくさんの人に自分を見てもらえる優越感をより楽しめて、一層承認欲求を掻き立てます。

さらに、ライブ配信では、「投げ銭」というシステムがありますので、自分の配信にお金を払ってくれる人出れば、一層ハマる若者心理を理解出来ます。
むしろやらない若者の方が珍しいと言っても良いぐらいでしょう。

そして、中国の報道機関は、中国政府にとって都合が良いかなり操作された情報を流すことを中国人たちは理解しているので、あまり国の報道機関を信用していません。それよりも、同じ立場で1国民として同じ目線で、真摯に発信をする人たちを信用します。

ライブ配信は、編集が出来ないので、嘘をつきにくいという面でも、中国には合っています。

これらの理由から、中国では、TikTokがどんどん成長し、ライブ配信で大量の人たちに簡単に発信ができる媒体に成長しています。

今のペースで、TikTokが世界中に広がって行くと、完全にIT市場を中国が覇権を握ります。

それを恐れての、アメリカでのTikTokへの規制と警戒がきっかけです。

私は、WEBマーケッターですので、TikTokが唯一Youtubeを超える可能性がある動画プラットフォームであると理解した上で、自分の事業の先を考えることに役立てたりします。

皆さんも、TIkTokにもっと関心を持って、実際に使ってみると良いかと思います。

ではでは〜!!

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