コラム

【ネタバレ】100日後に食われる豚の迫社長のWEBマーケティングが美しすぎて、勝手に分析してみた

こんにちは!

株式会社キークエスト 代表取締役の青木(あおんぼ)です。

先日終幕した、100日後に食われる豚の裏の仕掛け人が有名な迫社長なんじゃないか?

出展元画像:https://challenger.newsweekjapan.jp/guest.php/sako_yuki/

と、今現在話題になっていて、改めて、この100日後に食われる豚のコンテンツを見直すと、マーケティング的に美しすぎるコンテンツであることに感銘を受けたので、勝手に解説をしながら褒め称えたいと思いました(笑)

ちなみに、迫社長が仕掛け人であることが広まった動画はこちら↓

↑迫社長本人が認めてました。

 

そして、まあ、ここからが本題なのですが、

マーケティングが本当に美しいというか、凄いので、この凄さをもう少しみんなでわかり合いたいなーって思い、急遽記事にしました(笑)

読んでいただくと、現代最高のWEBマーケティングの結晶であることがよくわかると思いますし、めちゃくちゃ勉強になります。ぜひ参考に読んでみてください。

今回のコンテンツをマーケッターとして分析した、優れたマーケティングの感銘ポイント

1、100日後に死ぬワニの横展開
2、共感同情視点で見てしまうブタペットチャンネルで、「ブタの差別化+企画は通常のペットチャンネルの横展開+リアルタイム型のドラマコンテンツ」
3、絶対に負けない炎上マーケティングで初速と注目を獲得
4、超大御所の拡散力利用
5、100日で終了した後、コンテンツ追加不要での世界展開をフランチャイズで行うという強烈なマネタイズ戦略

これから、解説しますが、この6つのポイントは、1手だけでも、コンテンツをヒットさせれるパワーを持つ仕掛けなんですが、それを同時に6手ぶつけて、うまく融合させている。。。

これが、このコンテンツのマーケティング的な美しさです。

順番に解説しましょう。

1、100日後に死ぬワニの横展開

これは、皆さんすぐに気づいたポイントだと思いますが、100日後に死ぬワニというコンテンツが話題になったので、その横展開をしたのだなと皆さん気づいたかと思います。

このとき、マーケッター視点で解説を付け加えるとすると、

基本的にコンテンツをヒットさせるために重要なのは、「キャッチコピーが当たるか当たらないか?」です。

そして、キャッチコピーを当てるときに、重要なのは、「横展開」をするということです。

具体的には、「ドクターズコスメ」という単語が美容業界でヒットしたことから、健康・美容という分野において、「ドクター」という単語は当たる!ということがわかって、「ドクターストレッチ」などのサービス名称を作る発想です。

これは、「当たるワード」を利用して、横展開するという発想であり、マーケティングでヒットコンテンツを量産していく上で、基本の王道戦略になるのですが、しっかりとポイントを押さえて、横展開されてます。

さらに、100日後に死ぬワニは、漫画だったのに対して、リアルな生きてるブタということで、コンテンツ力としては高く、差別化もされている。流石です。

そして、タイトルが切なすぎて、最初から話題性を生むことも決まっており、良い意味での炎上戦略も入っています。この辺りの細かい解説は後ほど。

2、ブタペットチャンネルで、「ブタの差別化+企画は通常のペットチャンネルの横展開+共感同情+リアルタイム型のドラマコンテンツ」

これは、ちょっと細かい解説が必要になってきますが、非常に重要です。

1、Youtubeをヒットさせるときに、当てやすいヒット企画づくりの基本法則1

まず、Youtubeをヒットさせるときに、当てやすいヒット企画づくりの法則があります。それは、「すでに当たっている動画企画にオリジナリティを加える」ということです。

例えば、「モーニングルーティン」「ナイトルーティング」などのテーマに対して、

OLのナイトルーティン、芸能人のナイトルーティン、消防士のモーニングルーティンなど、
当たりやすいヒットテーマに対して、オリジナリティを足していくというのは、Youtubeの企画において、基本中の基本の王道戦略です。

つまり、ペット系チャンネルで、当たっている人気企画を横展開して、ブタがやることで、再生数を多く取れる可能性があります。正直、これだけでも、それなりに当たります。

2、Youtubeをヒットさせるときに、当てやすいヒット企画づくりの基本法則2

Youtube・SNSで人気を集めるバズコンテンツ作りにおいて、重要なのは「共感」です。

なぜなら、共感が生まれれば、自然と「いいね!」を視聴者は押すからです。当然高い視聴数に対して、高い高評価率が発生していれば、Youtubeは考慮します。

よく、YoutubeやSNSで、「あるあるネタ」などが当たるのもここからです。

今回、チャンネルコンセプト的に、最初からブタに同情をせざるを得ない設定になっていますし、可愛らしいブタを切ない気持ちで見守る飼い主に対しての感情移入力も高く、視聴者はこのチャンネルに強い共感と同情を持ってしまいやすい設計になっています。

これは、ヒットコンテンツを作る上での基本法則をパーフェクトに押さえています。

さらに、オンライン上で、100日で終わるという終末が定まっていることで、ドラマ的に、最終話が気になるという視聴者心理を刺激することにも成功し、定期的に様子を見に来てしまいたくなる要素があります。

Youtubeというプラットフォームは、一度見た視聴者が定期的にチャンネルに見にくる動きを察知すると、良質なコンテンツの可能性が高いと判断して、おすすめ拡散を強化します。これにより再生数がまた伸びます。

3、絶対に負けない炎上マーケティング設計

こちらですが、炎上と聞くと、悪いイメージを持たれる方が多いと思いますが、実際のところ、炎上マーケティングはうまいやり方をすれば、素晴らしいマーケティングと言えます。

今回のこのチャンネルの炎上設計は、素晴らしいマーケティングの方だと思います。

具体的には、炎上とは、どういう時に起こるかというと、「賛否両論」で意見が大きくオンライン上で割れて、かつ、社会倫理感的に問題となるテーマで発生します。

そして、正しい炎上マーケティングとは、最終的に炎上した後に、「すべての人を納得させてぐうの音もでない形で、勝てる設計」になっていることなんです。

その点でいうと、この100日後に死ぬブタの炎上マーケティングは完璧です。

ブタは、日本人にとって一般的な食料であり、ブタを食べる行為の否定を国民はしきれない。しかしリアルタイムで生きている可愛いブタを見たら、可哀想。という最初から賛否両論に分かれる設定。この時点では勝ちも負けもおきない炎上の土台です。

最終的にこの炎上で、仕掛け人が負けるパターンがあるとしたら、生き物の生死を商用的に利用して、Youtubeで注目を集めて金稼ぎなんて、けしからん!みたいな動物愛護団体が登場して、世論がそっちに傾くとめんどくさいわけです。

ただ、この問題も最終的に完璧に勝てる設定が、最後の終幕の動画で小さく出た、「フィクションです。」という文字です。

つまり、この一言で、誰が出てこようが、これは、フィクションでした。ただのエンタメです!って言えてしまえば、どれだけ炎上しようが、最終的に絶対に負けない討論の下地が完成するのです。

その絶対に負けない下地があれば、あとは、燃えれば燃えるだけ得をします。最終的に再生数もバカ伸びです。

よって、これは完璧な美しい炎上マーケティングが組み込まれています。

4、超大御所の拡散力利用

次に、4番目のポイントですが、これは、SNSマーケティングが得意な迫社長らしい発想だなと思います。

具体的には、この100日後に死ぬブタのチャンネルの宣伝のために、ひろゆきさんのライブ配信で、スーパーチャットでこのチャンネルのアドバイスをください!とすることで、一気にコンテンツの認知度を上げたということです。実際にひろゆきさんは、このチャンネルの企画を絶賛したことで、一層注目度が上がりました。

 

これは、SNSマーケティングでいうところ、たくさんフォロワーを持つインフルエンサーにお金を払って、拡散をしてもらう。という発想の横展開です。

迫社長の一番の強みは、柔軟性の高い横展開力だと思います。膨大なインプットによる学習を普段からしていて、さらにそのインプットした内容を即座に柔軟に横展開できる機転と頭の柔軟性が本当にすごいところだと思います。

5、100日で終了した後、コンテンツ追加不要での世界展開をフランチャイズで行うという強烈なマネタイズ戦略

これは、みねしま社長の動画で知ったのですが、迫社長は、Youtubeコンテンツに対して、フランチャイズを募集するという完全な新展開を設計していることを知りました。

具体的には、この100日後に死ぬブタを、海外で翻訳して展開しませんか?というオファーで、その権利をフランチャイズ会員として募集するというものです。

これは、「やられた、、、」という衝撃を受けるぐらいのアイデアです。。。私は、ちょっとこれを知った時、ショックを受けるぐらいの衝撃を受けました。

Youtubeコンテンツを海外向けにフランチャイズするなんて、誰が思いつくだろうか!

おそらく、迫社長としても、これは1つの海外事業展開としての布石というか、実験的な意味を込めて実践したのでしょうが、本当に賢い。。。これは考えたこともなかったです。

ここまでの解説を読んでくださった方はお分かりだと思いますが、バズる要素をこれでもか!ってぐらい加えたこのコンテンツは、海外でも当然のことながら高い確率でヒットします。

Youtubeの世界では、当たり前のように、海外でヒットしたコンテンツを日本でパクって行うということが行われています。それの逆輸入バージョンで、日本で当たったコンテンツを海外展開したい人に売る。さらにそれを権利付きで。言われてみれば、理にかなっていますし、なぜ今まで思いつかなかったんだ!って感じになってきますが、これは凄すぎます。

ということで、

マーケッターの目線で、

迫社長が仕掛けたこの100日後に死ぬブタというコンテンツは、マーケティングの必殺技の結晶で、本当に美しいぐらい綺麗にハマっていて、本当にすごいんだよ!ってことを伝える記事でした(笑)しかもほとんど狙い通りの展開だったはずです。まあ、もっと炎上しても良いぐらいに思っていたかもしれませんが(笑)

勝手な個人的な解釈なので、飛躍した解釈は多少あるかもしれませんが、おそらく概ね合ってるのではないかなぁと思います。

そして、私が気づいていない仕掛けが、まだ他にも結構あるかもしれません。
その辺りは、皆さんも探してもらえたらいいかなぁと思います。

取り急ぎ、私から言えることは、これは芸術レベルの必殺技の応酬のマーケティングです!っていう感銘です(笑)

キャプテン翼くんの必殺シュートで言うと、下記のやつです↓↓

今後も勉強させていただきます。

迫社長の次の仕掛けが楽しみです。

ではでは〜!!

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